秋冬の玄関を彩る!季節感のあるしつらえと「玄関計画」の考え方

秋から冬にかけては、お客様をお迎えする機会が増える季節。
そのとき家の第一印象になるのが「玄関」です。
玄関はただ"出入りする場所"ではなく、家の世界観や住まい方があらわれる大事な空間です。
今回は、これから家づくりを考えている方に知っていただきたい「玄関まわりのしつらえアイデア」と、間取り計画のポイントをご紹介します。
1. 季節を感じる小物やディスプレイで"迎える玄関"に
ちょっとした飾りがあるだけで、玄関は「通過する場所」から「心がほっと落ち着く場所」に変わります。
例えば...
秋なら、ドライの木の実・紅葉カラーのリース・パンプキンモチーフ
冬なら、正月飾りやしめ縄、枝もの、針葉樹のグリーン
小さなキャンドルホルダーやトレイ、バスケットでまとめて飾るだけでも雰囲気アップ
こうした季節の彩りは、住まい手の「暮らしを楽しんでいる感じ」をさりげなく伝えてくれます。
▶ 新築計画でのポイント
玄関に"ちょい置きできるカウンター"や"ニッチ(壁のくぼみ)"をつくっておくと、季節の演出がしやすくなります。後付けで家具を置かなくてもいいので、すっきり見せたい方におすすめです。
2. 足元と空気感でぬくもりを演出する
玄関は外と中の境目なので、秋冬は特に「寒い」と感じやすい場所。だからこそ、温かさの演出が心に残ります。
例えば...
玄関ホールにラグマットを敷いて足元のひんやり感を軽減
柔らかい色味のフロアマットで"冬のあたたかい玄関"を演出
アロマディフューザーや天然素材のサシェ(香り袋)でやさしい香りをプラス
間接照明やウォールライトで、夜の帰宅時にふんわり迎え入れる明かりをつくる
▶ 新築計画でのポイント
照明計画はとても大事です。玄関ドアを開けてすぐにまぶしいダウンライトではなく、壁づたいの柔らかな灯りや足元照明を組み合わせると、「おかえり」の雰囲気がやさしく伝わります。照明コンセントの位置も、アロマディフューザーなどを置きたい場所を想定して決めておくと便利です。
3. 収納と動線を整えて"おもてなし玄関"に
玄関が散らかって見える一番の原因は、実は「モノの一時置き場所が決まっていない」こと。とくに秋冬は、コート・マフラー・ブーツ・子どもの習い事バッグなど、玄関に集まりやすい季節アイテムが増えます。
たとえば...
コートハンガーや壁付けフックを玄関の手前側に計画しておき、リビングに持ち込まない
ファミリー用の土間収納(シューズクローク)を玄関とつなげて、"脱ぐ→掛ける→しまう"を一連で完結
来客用の導線と家族用の導線を分けることで、玄関はいつでもすっきり
▶ 新築計画でのポイント
「ただいま動線」を玄関近くで完結できるようにしておくと、リビングに物が散らからない=片付けの負担が減る家になります。特に小さなお子さまがいるご家庭にはとても喜ばれる工夫です。
まとめ
玄関は"家の顔"であり、毎日の「ただいま」と「いってきます」が交差する場所。
季節のディスプレイで楽しむことはもちろん、照明・収納・動線といった"設計の下準備"によって、秋冬の心地よさは大きく変わります。
「お客様を迎えたくなる玄関」「帰ってきた瞬間ほっとする玄関」を、家づくりの段階からイメージしておくことをおすすめします。
